SOGO SEIBU TransCulture

F5 西武渋谷店 フォルナゼッティ B館8階 古典とシュールがミックスされた独自のフォルナゼッティワールド

ピエロ・フォルナゼッティは1913年ミラノ生まれ1988年没のマルチアーティスト。彼はイタリアモダンデザインの父と称される建築家・ジオ・ポンティに才能を見い出され、画家、プリントアーティスト、グラフィックデザイナー、インテリアデザイナーなど多方面でその非凡な才能を発揮しました。美女の顔やローマの建築物や、イタリアの古典的印刷物とシュールな表現をミックスした独特の奇想天外でラグジュアリーな作風は今なお世界中の人々を虜にし続け、現在息子のバルナバの世代に引き継がれた親子2代のフォルナゼッティ作品は発表のたびに世界で大きな話題となっています。彼の回顧展はロンドンのビクトリア&アルバート美術館、ミラノのブレラ美術館、パリのルーブル装飾美術館などで開催されており、セレブ御用達のイタリア装飾美術のアイコンとして、ミラノ、パリ、ロンドン、ニューヨーク等、世界の主要都市の百貨店やセレクトショップで見ることができます。西武渋谷店のフォルナゼッティはアジアで最初のエクスクルーシブショップ。扱い商品はキャビネット、テーブル、椅子、トレー、花瓶、有名なウォールプレート、アクセサリー、ルームフレグランス等です。実はフォルナゼッティは1968年の渋谷店オープン時に初めて日本上陸しており、約50年の歳月を経て再度西武渋谷店のインショップとしてこの地で生まれかわりました。【2020.9月記】

代表作「テーマ&ヴァリエーション」(ウォールプレート)のシリーズ。リナ・カヴァリエリ(1874~1944)は戦前「世界一の美女」と言われ、世の男性を虜にしたイタリアのオペラ歌手。世界の主要都市のオペラ劇場を満員にさせ、初期の映画スターでもありました。フォルナゼッティはあるときからリナのポートレートのヴァリエーション作りを始めたら止まらなくなり、晩年まで数えきれないほどのあらゆるバージョンを作りました。中央は同じくイタリアの古いアートに登場している太陽のヴァリエーション。ブラック&ホワイトで表現されるフォルナゼッティの作品は伝統技術を受け継ぐ熟練職人たちが絵柄をプレートの表面に丁寧に貼り付けてから焼き上げています。また金彩はすべててこの後で職人により手塗りされています。

おなじくリナ・カヴァリエリのテーブルと椅子。アジサイの花に埋もれたリナ、スキー用目出し帽をかぶったリナなど、美貌のリナの表情をあの手この手で覆い隠そうとしても、その美しさは隠せるものではありません。これらの彩色もすべて熟練職人の手塗りによるものです。

真っ赤なトレーの中央の鍵穴から片目をのぞかせるリナ・カヴァリエリ。トレーの上のグラスの底にはそれぞれ異なるリナの顔が描かれています。

フォルナゼッティが好んで描いたモチーフの一つに蝶があります。真っ黒なキャビネットに描かれたおびただしい数の蝶、広く室内が映り込むように作られた凸面ミラーの周囲を彩る蝶など、これらの彩色もすべて手塗りで仕上げてあります。

左は愛猫家ならすぐに欲しくなる、リアルに描かれた猫を切り抜いた金属製の傘立て。右はチャップリン風の姿で縦に引き伸ばされたリナ・カヴァリエリの花瓶。両方ともかなりの大きさがあるだけに、存在感も十分。希少性の高い作品です。実際にフォルナゼッティのスタジオには多くの猫たちがわがもの顔で暮らしています。

 

 

 

 

 

 

下はリナ・カヴァリエリを描いた小物入れ、灰皿、ブックエンドなど。プレゼントに使ったら絶対に印象に残ること請け合いの個性的なフォルナゼッティのギフトアイテムも豊富にそろっています。

PROFILE

石河達也

Ishikawa Tatsuya

フォルナゼッティのショップは渋谷店らしい現代アートのオルタナティブスペースやリシャール・ミル、バカラなどのショップがならぶB館8階にあるため、インターナショナルな感性のお客さまが多いフロアになっています。このフロアのお客さまはミラノ、パリ、ニューヨークなどの好感度なショップですでにフォルナゼッティをご存じの方も多く、「日本にもちゃんとあるとは、さすが西武渋谷店」とおほめの言葉をいただくこともあります。

お手数ですが、お問い合わせ内容欄に必ず
F5 フォルナゼッティと記入してください

西武渋谷店の各売場に見られる
文化へのこだわり、話題のイベント、地元との絆など
想像を超えたご提案を紹介。